童話屋

~ 初々しいふたりと すこし疲れたふたりに ~

「祝婚歌」「I was born」などで知られる詩人・吉野弘さんのアンソロジー。
他に、「夕焼け」「奈々子に」など代表作を網羅しました。

「これは、ぼくの民謡みたいなもの」とみずからコメントした詩「祝婚歌」は、
多くの人に暗誦され引用されて広まっています。
「現代詩がひとびとに記憶され、愛され、現実に使われるということは、
 めったにあるものではない」と、茨木のり子さんにも絶賛された一篇です。


二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
(...)
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
              (「祝婚歌」)

この書籍についてのニュース

  • ●「祝婚歌」「夕焼け」「生命は」「虹の足」(4編すべて収録)
    吉野弘さんの詩について、NHKテレビで紹介されました

    ・2015年1月27日(火)午後7時30分~ 
          NHK「クローズアップ現代」 
    “いまを生きる”言葉 ~詩人・吉野弘の世界~


    ●紙上・誌上にて、紹介いただきました。

    ・2015年3月20日(日曜)朝日新聞 読書面 
    「売れてる本」
     
    ・2015年4月23日(木曜)週刊文春 コラム「ベストセラー解剖」
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