童話屋

北原白秋という詩人の名前、また「この道はいつか来た道」や「からたちの花」を知っている人はたくさんいます。
が、ついつい歌を口ずさんでしまって、詩の深い意味まで読む人はあまりいません。

しかし単に子ども向けの童謡だと片付けてしまうには、あまりに惜しくもったいない話です。
「ただ歌われるだけでなく、文字で読んでもあれはもう世界中にないくらい、僕は感心するな」(三好達治)
詩人の中野重治、三好達治らや、さかのぼって高村光太郎なども、白秋の詩の真実を見ぬいていました。

そこで、子どもも大人も楽しめる現代詩集を目指してまとめたのが、この北原白秋詩集です(全二巻)。

名曲になった童謡ですから、思わず歌ってしまいます。でも、歌わずに黙読したり、声に出して読んでみると、たちまち白秋の魔法にかかり、そうとは知らぬまに、子どもの心に還って子どもと一緒に遊ぶ自分を見つけることができるでしょう。

第一巻には、以下の詩を収録しました:
 この道/まゐまゐつぶろ/赤い鳥小鳥/砂山/ペチカ/待ちぼうけ ...他、全44篇
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