- てんとうむし
- 阪田寛夫 詩
- A6・160頁 品切・重版未定
定価(本体 1,500円+税)
ISBN978-4-924684-44-7 - 楽天ブックスで購入する
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阪田寛夫さんの名前は知らなくても「サッチャン」なら知っている人はたくさんいます。
「サッチャン」は、まど・みちおさんの「ぞうさん」に並ぶ国民的童謡です。
童謡をたくさん書いたので、大人は阪田さんを童謡作家といって、詩人のひとつ下の位にしていますが、とんでもありません。「てんとうむし」「練習問題」「葉月」「熊にまたがり」「木の葉聖書」なんて読んでごらんなさい。いっぺんに好きになってしまうこと、請け合いです。「練習問題」を全文ご紹介しましょう。
「ぼく」は主語です
「つよい」は述語です
ぼくは つよい
ぼくは すばらしい
そうじゃないからつらい
「ぼく」は主語です
「好き」は述語です
「だれそれ」は補語です
ぼくは だれそれが 好き
ぼくは だれそれを 好き
どの言い方でもかまいません
でもそのひとの名は
言えない
ずいぶん昔のことですが、阪田さんは芥川賞をもらった作家です。(1974年下半期「土の器」)
「サッチャン」は、まど・みちおさんの「ぞうさん」に並ぶ国民的童謡です。
童謡をたくさん書いたので、大人は阪田さんを童謡作家といって、詩人のひとつ下の位にしていますが、とんでもありません。「てんとうむし」「練習問題」「葉月」「熊にまたがり」「木の葉聖書」なんて読んでごらんなさい。いっぺんに好きになってしまうこと、請け合いです。「練習問題」を全文ご紹介しましょう。
「ぼく」は主語です
「つよい」は述語です
ぼくは つよい
ぼくは すばらしい
そうじゃないからつらい
「ぼく」は主語です
「好き」は述語です
「だれそれ」は補語です
ぼくは だれそれが 好き
ぼくは だれそれを 好き
どの言い方でもかまいません
でもそのひとの名は
言えない
ずいぶん昔のことですが、阪田さんは芥川賞をもらった作家です。(1974年下半期「土の器」)